発達特性が残っても、能力を上げることが目標

発達障害に対して有効な治療法は沢山ありますが、完璧な治療法は残念ながらありません。

完全に治らないなら治療しても無駄だから、治療をしなくても良いとは思いません。

有効な治療を続けたり、追加したりして、たとえ発達特性が残ったとしても、本人の能力を少しでも上げたり、本人が楽になることが大事だと私は考えています。

現在の発達障害に対する標準治療は、対症療法的にその場を乗り越えることは出来るかもしれませんが、本人の能力を上げるという視点が抜けているように見えます。

特に成長期の子供であれば、脳を成長させて能力を上げるという視点での治療は必須です。

これは、脳波のトレーニングのニューロフィードバックを1年近く受けて頂いた発達特性のある成人男性の知能検査の結果です。

全体的に20%ぐらい改善しており、臨床症状も改善されていました。

動作性IQと言語性IQの差のディスクレパンシーは改善していません。

つまり、発達特性は残っても、能力や臨床症状が改善したケースです。