ポジティブ心理学

ポジティブ心理学は学習性無力感を提唱したセリグマンなどが、うつ病などへの有効性を指摘した心理学です。

学習性無力感はうつ病だけでなく、ネグレクトや虐待などの複雑性ptsd との密接な関係が指摘されています。

記憶は映像、感情、思考、身体感覚の4つで構成されています。この意味で記憶とは過去のものだけでなく、現在も未来も記憶です。現在も未来もこの4つの要素で構成されています。

ワーキングメモリーとは、過去だけでなく現在や未来も含めたすべての記憶の中で、アクセスしやすい記憶、すぐに思い浮かぶ記憶(映像、感情、思考、身体感覚)のことです。

このワーキングメモリーを出来るだけポジティブなもので埋めるのがポジティブ心理学です。

どちらが、ウェルビーイング(幸福)に近づけるかは明らかです。

アドラー心理学では、ライフスタイルという言葉を使います。

このライフスタイルの意味は、人生の方向性という意味で私は捉えています。

フロイトの過去のトラウマ(エデュプスコンプレックス)へのこだわりと、アドラーの未来の目的に向かうライフスタイルは対照的です。

フロイトとアドラーはよく比較されますが、アドラー心理学はポジティブ心理学と重なります。

人類の歴史は飢えとの戦いの歴史です。原始時代から人は一日中食べ物を探すという目的を持って生きて来ました。現代は飽食の時代と言われ、食べ物を探し歩く必要はありません。食べ物を探すという生物としての基本的な目標を失ってしまった時代です。

現代人は自分自身で生きる目的を見つけないとウェルビーイング(幸福)には近付けません。

そのために、ポジティブ心理学が役に立ちます。