脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎では、白色・黄色・灰色などを呈するフケのようなもの(鱗屑、りんせつ)が皮膚に付着します。
皮膚は赤みを帯び、痒みを伴う場合と、伴わない場合があります。
脂漏性皮膚炎は、「マラセチア」と呼ばれる真菌が発症に大きく関与していると考えられています。
マラセチアは皮膚に常在する菌で、皮膚から分泌される脂質を分解して皮膚の炎症を引き起こすと考えられています。ただし、マラセチアがすべての人に対して脂漏性皮膚炎を引き起こすわけではありません。皮脂の分泌状況やpH、湿潤環境などさまざまな環境因子がマラセチアにとって好条件になった場合、発症すると考えらます。
皮膚の細菌叢の乱れが起こって、日和見菌である真菌が増殖していますので、腸カンジダ症と同じ考え方で治療を行います。
腸カンジダ症を合併している可能性も高いです。