自己免疫疾患の栄養療法のまとめ

自己免疫疾患の栄養療法については、線維筋痛症の治療線維筋痛症とマグネシウム遅延型食物アレルギーの卵と豆多発性硬化症のためのパレオダイエットWahlsプロトコールWahlsプロトコール〜その2TransitプロトコールTHE AUTOIMMUNE SOLUTIONHASHIMOTO’S PROTOCOLパレオダイエットの落とし穴砂糖と牛乳の問題自己免疫スペクトラムレクチンフリーダイエットなどの記事を書いてきましたが、この記事でまとめてみたいと思います。

この栄養療法は、パレオダイエットに修正したmodified pareo dietです。難易度が高いので、出来る範囲で、段階的に進めて行くことがポイントです。

基礎編

1.高タンパク、高繊維食

ホエイプロテイン、ボーンブロス、肉、魚、野菜、果物を積極的に食べます。

1日のタンパク質量は標準体重の1/1000以上、野菜・果物は大人で1日700g以上を目標にします。

出来るだけ多種類の食材を摂りますが、合わない食材は制限します。

2.グルテンフリー、カゼインフリー、シュガーフリー

小麦製品、バター以外の乳製品、精製糖質(白米、パン、麺、お菓子、ジュースなど)を出来るだけ制限します。

3.Whole foodが原則

プロテインを除いて、出来るだけ加工食品ではなく、食材をそのままの形で食べるようにします。

応用編

1.食材の精度も可能な範囲で注意します。調味料も出来るだけ無添加なものを使います。

プロテインは、WPIホエイプロテインで可能であれば、グラスフェッドで無添加のものが望ましいです。

2.ファスティング

オートファジーの活性化、胃腸を休めるために間欠的ファスティングなどの断食を行います。

通常は朝食抜きで、昼食と夕食を摂って、間食は水だけにすることで16時間の断食を毎日行います。

3.穀物、豆類、卵が合わない人は制限します。

遅延型食物アレルギー検査で、合う合わないをある程度は判定出来ます。

4.セレン、鉄、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルの不足をサプリなどで補います。

5.必要に応じてビタミンを摂取します。

6.腸カンジダ症の疑いがあれば、尿有機酸検査、カンジダクレンズを行います。

7.油は植物系の不飽和脂肪酸を制限して、動物系の飽和脂肪酸のバター、ラードなどだけを使用します。

8.リーキーガットの原因になり得るレクチンを含むすべてのナス科野菜を排除します:トマト、ピーマン、ナス、ジャガイモ(スイートポテトは摂取可能)そしてナス科から作られたスパイス(すべてピーマンベースのスパイス)。