肝風内動の方剤の解析
肝風内動では、肝腎陰虚から肝陽上亢を経て、動揺症状(ふるえ、ふらつき)、めまい、痙攣となります。 降気の牛膝、牡蠣、竜骨、代謝石と、滋陰の玄参、天門冬、麦門冬、阿膠、亀板と、平肝の天麻、釣藤鈎、石決明を使います。 牛膝 […]
肝気鬱結の方剤の解析
肝気鬱結では、鬱から肝気の昇発が阻滞されて、脹って痛む(経絡が阻滞されて胸脇苦満、脾胃が阻滞されて腹部が脹痛、女性では月経不順・月経での腹痛)が出ます。 肝気鬱結には、理気舒肝の柴胡、香附子、枳実、養血柔肝の白芍、当帰、 […]
タバコの一般的なリスク
タバコにはメリットもありますが、以下のリスクが疫学的に報告されています。 ■タバコの癌の関係 日本での約9万人を対象としたアンケートを解析すると、たばこを吸う人のがん全体の発生率は吸わない人と比べて男性1.6倍、女性1. […]
胃気上逆・胃気不降・衝気上逆の中医治療
気逆とは、「気の上昇>>下降」となることで、①肝気上逆(易怒、頭痛)と肝気横逆(胃腸症状)、②肺気上逆(咳嗽・喘息・呼吸困難)、③胃気不降→胃気上逆(噯気(げっぷ)、呃逆(あくぎゃく)、嘔気、嘔吐、納少、胃部脹満、胃脘疼 […]
がんとタンパク質摂取
高タンパク食は、進行性消化器癌の外来高齢者の全生存率の向上させます。(2021, Pimentel) 乳がんと診断された6348人を対象とした調査で、タンパク質の摂取量が多いと乳がんの生存率が向上することが示されています […]
がんの血管新生を阻害する食物
癌細胞の増殖および転移は、十分な酸素と栄養素の供給と老廃物の除去に依存するから、がんの血管新生は極めて重要です。新しい血管とリンパ管は、それぞれ血管新生とリンパ管新生と呼ばれる過程を経て形成されます。これまでに多種類の抗 […]
抗がん剤や放射線治療は癌の体積は減らせますが、根絶は難しい
白血病細胞の研究から、がん細胞において極一部の細胞のみが自己増殖能力を持つことが報告されました。(1994, Lapidot) その後、様々な固形がんにおいても、自己複製能力を持つがん幹細胞が存在することが報告されてきま […]