過敏性腸症候群(IBS、irritable bowel syndrome)
「症状から診断する疾患」という所がミソです。
(グルテン関連疾患とSIBOは小腸生検で診断する)
「長期間に渡って続く、排便によって改善するお腹や便の不調」というイメージです。
薬物療法の有効性を示 ...
リーキーガット症候群
教科書レベルで認知はされていませんが、Leaky gut syndrome(腸漏れ症候群)が注目されています。
正式名はIncreased Intestinal Permeability(腸管壁侵漏症候群)です。
SIBO(小腸内異常細菌増殖)
最近の新しい病名として、教科書にも記載されるようになってます。(デビットソン内科学)
SIBO(small intestinal bacterial overgrowth)と呼ばれます。
生検による病 ...
セリアック病とグルテン関連障害
セリアック病は、小麦などに含まれるグルテンによって引き起こされる自己免疫性小腸炎症疾患です。
細胞毒を持つグルテンペプチドによる障害は、グルテン関連障害と総称されています。
頻度が約1%で重症型のセリアック病か ...
中性脂肪が糖質制限の指標
TGやコレステロールなどの脂質は、食事由来の外因性のものと、体内で合成された内因性のものがあります。
外因性TG:食事の消化物の中のモノグリセリドと遊離脂肪酸が、小腸の腸細胞でTGを再合成する。また食事中や胆汁中のコレステ ...
低タンパク食は、多種類のミネラル不足の原因となる
鉄欠乏と低タンパク食との関係は、いくつかの論文が出ています。
生理のある女性と子供は、ほぼ鉄欠乏ですが、同時に低タンパクがあります。
鉄を含む食物は、レバー、赤身の肉、納豆などですから、これらを食べていないと鉄 ...
チック症と栄養〜その2
Mantelら(2004)に、チック症115人の内、ビタミンB群が60-70人に効果的であり、次いでビタミンC,ビタミンE,カルシウム、マグネシウムが55人に有効であったと報告しました。
この効果は若年者ほどより有効であっ ...
チック症と栄養〜その1
2018年にまとまっているレビューが出ています。
1.カフェイン
コカインや覚醒剤のような中枢神経刺激物質やADD/ADHDに適応のある精神刺激薬は、チック症状を増悪させることがあることが知られています。
バルプロ酸によるカルチニン欠乏症→高アンモニア血症となる機序
抗てんかん薬、感情調節薬として使われるバルプロ酸ナトリウム(VPA)は、カルニチン欠乏症となり、その結果として高アンモニア血症の副作用を起こすことが稀にあります。
カルニチン欠乏症の作用機序は、VPAがバルプロイルカルニチ ...
カルニチン
慢性疲労症候群においては、血清カルニチン濃度の低下が指摘されており、疲労とカルニチンとの関連で注目されています。
疲労サプリとしても、カルニチンの重要性が示唆されています。
カルニチンは、生体内で脂質を燃焼して ...