2019年7月
過敏性腸症候群(IBS、irritable bowel syndrome)
「症状から診断する疾患」という所がミソです。 (グルテン関連疾患とSIBOは小腸生検で診断する) 「長期間に渡って続く、排便によって改善するお腹や便の不調」というイメージです。 薬物療法の有効性を示すエビデンスは限定的で […]
SIBO(小腸内異常細菌増殖)
最近の新しい病名として、教科書にも記載されるようになってます。(デビットソン内科学) SIBO(small intestinal bacterial overgrowth)と呼ばれます。 生検による病理所見の異 […]
セリアック病とグルテン関連障害
セリアック病は、小麦などに含まれるグルテンによって引き起こされる自己免疫性小腸炎症疾患です。 細胞毒を持つグルテンペプチドによる障害は、グルテン関連障害と総称されています。 頻度が約1%で重症型のセリアック病から、頻度が […]
中性脂肪が糖質制限の指標
TGやコレステロールなどの脂質は、食事由来の外因性のものと、体内で合成された内因性のものがあります。 外因性TG:食事の消化物の中のモノグリセリドと遊離脂肪酸が、小腸の腸細胞でTGを再合成する。また食事中や胆汁中のコレス […]
低タンパク食は、多種類のミネラル不足の原因となる
鉄欠乏と低タンパク食との関係は、いくつかの論文が出ています。 https://academic.oup.com/ajcn/article/87/1/23/4633298 https://academic.oup.com/ […]
チック症と栄養〜その2
Mantelら(2004)に、チック症115人の内、ビタミンB群が60-70人に効果的であり、次いでビタミンC,ビタミンE,カルシウム、マグネシウムが55人に有効であったと報告しました。 この効果は若年者ほどより有効であ […]
チック症と栄養〜その1
2018年にまとまっているレビューが出ています。 1.カフェイン コカインや覚醒剤のような中枢神経刺激物質やADD/ADHDに適応のある精神刺激薬は、チック症状を増悪させることがあることが知られています。 これと同様に、 […]
バルプロ酸によるカルチニン欠乏症→高アンモニア血症となる機序
抗てんかん薬、感情調節薬として使われるバルプロ酸ナトリウム(VPA)は、カルニチン欠乏症となり、その結果として高アンモニア血症の副作用を起こすことが稀にあります。 カルニチン欠乏症の作用機序は、VPAがバルプロイルカルニ […]
タンパク質を摂るほど、タンパク質の合成能力は上がる
タンパク質の摂取量を増やすほどと、筋肉のタンパク質の合成能力は上がります。 低タンパク食の場合は、筋肉も血管も脳も、まんべんなくタンパクが不足した状態になります。 身体での、タンパク質合成は24時間休みなく行われており、 […]