中医学、漢方

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辛温解表・散寒・補陽剤の解析

辛涼解表薬は寒邪に、補陽薬は陽虚に、散寒薬は両方に使います。 ■辛温解表 風寒、寒邪 腎陽虚 帰経 麻黄 ◯ 肺、膀胱 白芷 ◯ 胃、大腸、肺 荊芥 ◯ 肺、肝 防風 ◯ 膀胱、肝、脾 細辛 ◯ 肺、腎 蘇葉 ◯ 肺、脾 […]

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加味帰脾湯の副作用

女性75歳、夫から無気力、絨黙、健忘を指摘されて来院した。長谷川式簡易痴呆診査スケールでは25点で痴呆は否定された。併用薬なしで観察していたところ、4週 目に至り、家で歌を歌ったり、夫が目を離したわずかの隙に外出、俳徊す […]

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ステロイド離脱と中医学

ステロイド投与期は陰虚陽亢で滋陰・泄熱薬、減量期は気陰両虚で補気・滋陰・補陽薬、中止期は陰陽両虚で補陽・補気薬を使います。 ステロイドを服用中 医原性の副腎皮質亢進症 陽証、熱証 陰虚陽亢、虚火上炎(熱哮) 粘い黄痰、煩 […]

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ネフローゼ症候群と中医学

ネフローゼ症候群は、腎臓の糸球体のフィルター機能が損なわれるために、蛋白尿、低たんぱく血症、浮腫、高脂血症となります。 ネフローゼ症候群の病名は臨床診断なので、その原因疾患としては様々な疾患が存在します。 原因疾患は様々 […]

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強迫性障害の中医治療

強迫性障害(obsessive-compulsive neurosis)は、中医学では強迫症と呼ばれます。(中西医統合、精神医学) 胆鬱痰結 情緒低沈、易驚多夢、頭昏呆滞、胸悶口苦 舌苔膩、脈弦滑 温胆湯 半夏、茯苓、陳 […]

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肝気鬱結に使う方剤

疏肝解鬱の柴胡、香附子、川楝子を君薬として、脾胃気滞に枳実、陳皮、補気健脾に当帰、白朮、茯苓、肝火に牡丹皮、山梔子、痰濁(胆虚、易驚、温胆湯)に半夏、竹茹を使います。気滞が重度であれば、莪朮、檳榔子、三稜を使います。 柴 […]

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慢性咽頭炎の中医治療

慢性咽頭炎は、中医学では虚火乳蛾または慢乳蛾と呼びます。 痰熱互結 咽痛咽干、イガイガ、膿あり、口臭、口渇喜冷飲、便干 舌紅苔黄膩、脈数滑有力 温胆湯合苦酒湯加減 半夏、枳実、竹茹、苦酒湯(辛夷、蒼耳子、黄芩、連翹、桔梗 […]

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汗疱の中医治療

汗疱(pompholyx)は中医学では、螞蟻窩(ばぎか)と呼ばれます。 湿熱停滞 口渇、便溏、小便黄 舌質紅、苔黄膩、脈滑数 瀉黄散加減 藿香、山梔子、石膏、防風、甘草、連翹、荊芥、車前子、薏苡仁、黄連、茯苓、佩蘭(祛暑 […]

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中医学のうつの8分類

向井誠先生のうつの8分類をまとめました。(中医臨床、108) 心火に使う生薬として、黄連、連翹、山梔子、木通、生地黄、鬱金、夏枯草、竜胆、灯心草、竹葉があります。(中医臨床、90) 実証 心化亢盛証 三黄瀉心湯 大黄、黄 […]

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祛風薬のうつへの適応

中医学の熄風と祛風(=解表薬)は、直線的な反対関係ではなく、意味が異なります。 熄風 祛風(=解表薬) 内風 外風 止める 排除 ■祛風薬のうつへの使い分け(中医臨床、通巻91) 辛温燥祛風 辛温潤祛風 辛涼祛風 降気 […]

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