薬物療法
短時間型睡眠薬による過覚醒と依存
まとめ:半減期の短い短時間型の睡眠薬が過覚醒(昼間の過緊張、不眠の増悪)を招き、依存を形成します。 短時間作用型ベンゾジアゼピントリアゾラムとミダゾラムに関連する早朝の不眠症は、7日間の治療後に著しく悪化しました。(19 […]
メラトニンに影響する薬剤
メラトニンは肝臓に多く存在する酵素であるCYP1A2によって分解されます。 CYP1A2によって分解される主な安定剤は以下です。これらをメラトニンと併用すると分解が遅れ、過剰に効く可能性があります。 CYP1A2によって […]
高血圧の診断基準の大きな問題
1.昨年から高血圧の基準が緩和したという話は誤報です 全国健康保険協会(協会けんぽ)が未治療の高血圧者に対する受診勧奨基準を収縮期血圧160mmHg以上または拡張期血圧100mmHg以上に設定したのは、平成25年度(20 […]
α-グルコシダーゼ阻害剤
まとめ:α-グルコシダーゼ阻害剤は、腸内のデンプンの分解を阻害して、血糖値ピークを改善します。同様の効果は、食物繊維の摂取、食べる順番ダイエットで期待出来ます。α-グルコシダーゼ阻害剤は、副作用として胃腸障害および腸内細 […]
イベルメクチンの万能性
まとめ:イベルメクチンは安全性・有効性・多様性に優れた薬ですが、慢性的な服用はお勧めしません。(イベルメクチンを長期で服用出来ない理由) ■イベルメクチンと癌 イベルメクチンはさまざまな種類の癌に対して抗腫瘍効果を発揮し […]
タミフルの大失敗とそこから学んだ教訓
ノイラミニダーゼ阻害剤であるオセルタミビル(タミフル)は、1999年に米国食品医薬品局により季節性インフルエンザの治療薬として承認されました。多数のランダム化比較試験、システマティックレビュー、メタアナリシスにより、良好 […]
起立性調節障害の薬物療法
起立性調節障害は、高タンパク食を中心とした栄養療法が基本ですが、薬物療法も有効です。 成長期の起立性調節障害(orthostatic dysregulation)は、身体の成長に伴って軽快してきますが、症状の改善を早くす […]
カルシウム拮抗薬の話
カルシウム拮抗薬(calcium channel blockers)は、高血圧治療の第一選択薬として推奨されています。(2021, Zhu) ■カルシウム拮抗薬による足浮腫、色素沈着 浮腫は、間質液量の増加によって引き起 […]