中医学、漢方
月経過多の中医治療

経血量が80ccを超えるものを月経過多、20cc以下なら月経過少と呼びます。 月経過多の病機としては、子宮への栄養を行う経絡の衝脈と任脈が安定せずに、経血を制約出来ないことです。 気虚 経血淡紅、疲労感、息切れ、顔白、う […]

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中医学、漢方
嘔吐の中医治療

■弁証の要点 まず実証と虚証を分けることが重要です。実証では、外邪、飲食、七情が胃を犯すことで起こり、発症が急激で、病程も短い。一方で虚証では、脾胃虚寒または胃陰不足があり、胃の和降作用(通過、消化作用)が失調して起こり […]

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中医学、漢方
鼓腸の中医治療

鼓腸とは腹部が太鼓のように膨らむ病名である。西洋医学での腹水(癌性腹膜炎、肝硬変腹水など)。 気滞湿阻 脇肋腫痛、納呆、嗳気 柴胡疏肝散、胃苓湯加減 寒湿困脾 顔・下肢に浮腫、暖めると気持ち良い、精神疲労、泥状便 実脾飲 […]

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中医学、漢方
四肢の冷え(手足厥冷)の中医治療

四肢の冷えを中医学では、手足厥冷(けつれい)と呼びます。厥(けつ)は、彫刻刀で「ほる」という意味。 陽虚 寒厥 脾腎陽虚 寒厥 寒がって身を縮める、下痢、消化不良 四逆散 陰寒内盛 寒厥 悪寒がない、顔面紅潮、咽頭痛 通 […]

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視神経萎縮の中医治療

視力低下、視野異常がおもな症状です。色覚異常も起こります。眼底検査でみると、視神経は蒼白(そうはく)になっています。原因疾患としては緑内障、虚血性視神経症、うっ血乳頭、視神経炎、脱髄疾患、視神経の圧迫、ぶどう膜炎、薬物中 […]

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白内障の中医治療

白内障とは、目の中でカメラのレンズの役割をしている水晶体という部位が濁ってしまう状態のことです。 水晶体が濁ってしまうと、視界がぼやける、かすむ、二重に見える、まぶしさを感じる(初期症状)といった症状が起こり、徐々に視力 […]

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中医学、漢方
緑内障(青光眼)の中医治療

緑内障は、中医学では青光目と呼ばれます。 原発開放隅角緑内障(88%) 肝鬱気滞 うつ、胸肋腫痛、心煩易怒、眼腫、頭痛、視野縮小 丹梔逍遥散加減 痰湿上泛(はん) 頭暈、目腫、胸悶、悪心 温胆湯加減 肝腎陰虚 頭暈、耳鳴 […]

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かすみ目(目昏)の中医治療

かすみ目を中医学では、目昏(もくこん)と呼びます。視力が低下して、物がはっきり見えないことです。 風痰上擾 眼瞼のぴくつき、痰が多い、めまい、ふらつき 半夏白朮天麻湯 肝鬱気滞 うつ、納呆、鼠痛無定所、胸肋腫痛 逍遥散 […]

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アトピー性皮膚炎の中医治療

アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis)は、中医学では四弯風と呼びます。四弯とは、両側の肘窩、膝窩のこと。 木田正博先生の論文の分類が以下です。アトピー性皮膚炎は生活習慣病として対応して食生活の指導を重視し […]

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中医学、漢方
肺脹(肺気腫)の中医治療

肺脹とは、西洋医学での肺気腫のことです。 肺気腫とは、たばこの煙などが原因となって肺胞(呼吸の際に酸素と二酸化炭素の交換が行われる部位)に慢性的な炎症が生じ、構造が破壊されて肺の機能が低下する病気です。この肺の構造破壊は […]

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