中医学、漢方
心痛と真心痛の中医治療
■中医学の心痛(胸痺)は、主に西洋医学の狭心症のことを指します。 実証 寒凝心脈 冷え症、寒い日に悪化、冷汗、気短 当帰四逆散 火邪熱結 心中が灼熱、口乾、煩躁、 小陥胸湯 気滞心胸 鼠痛無定所、ため息、うつ 柴胡疏肝飲 […]
こむら返りの中医治療
こむら返りは、中医学では四肢拘急(こうきゅう)と呼びます。 外感 風寒 風寒の邪が経脈に侵入し、経脈が寒性によって収引(気血の循環が悪くなり)されて起こる 無汗なら葛根湯 自汗なら栝楼桂枝湯 寒湿 寒湿の邪が筋膜を障害し […]
夜泣き、夜驚症の中医治療
乳児の夜泣きは、中医学では夜啼(やてい)と呼ばれます。夜啼には夜驚症も含まれます。 脾寒 妊婦が虚寒体質、生ものを好食、不適切な養育で、乳児の腹部に寒が生じる。夜間に寒痛のため泣く。 心熱 妊婦がイライラが強い、香辛料を […]
中医の安神薬の使い分け
茯苓 利水滲湿 寧心安神、鎮驚 茯神 利水滲湿 寧心安神、鎮驚 大棗 補気 養営安神 竜眼肉 養血 養心安神 百合 滋陰 清心安神 竜骨 重鎮安神 平肝(肝陽上亢) 牡蠣 重鎮安神 鎮驚、散結 琥珀 重鎮安神 行血散瘀 […]
手足のほてりの中医治療
手足のほてりとソワソワして落ち着かない症状は、中医学では五心煩熱と呼びます。 手のひら・足のうら・心胸の「五心」は、人体では裏・陰に属し、陰虚で内熱が生じると五心にも熱が現れます。 参照:肢端紅痛症、陰虚内熱 陰虚 五臓 […]
中医の疏肝平肝薬の使い分け
肝気鬱結 肝の症状 胸肋腫痛、鼠痛無定所、うつ、くよくよ、ため息、イライラ 疏肝 肝火 頭顔面の症状 頭痛、顔面紅潮、目赤、突発性難聴、耳鳴り、急躁、易怒 瀉火、清肝瀉火 肝陽上亢 頭顔面の症状 頭痛、顔面紅潮、目赤、耳 […]
中医の化痰薬の使い分け
化痰薬は、咳嗽、肺化膿症、腫塊、易驚、痺証、麻木、痿証に使います。 寒痰薬 半夏 温 燥湿化痰 湿痰 □天南星 温 燥湿化痰、祛風解痙 湿痰、風痰による顔面神経麻痺、四肢の麻木、半身不随 ◯白附子 大温 平肝熄風、半身不 […]
子どものおねしょの中医治療
子どもの夜尿症(おねしょ)は、中医学では遺尿と呼びます。 腎陽虚 毎晩漏らす、発育が遅い、顔色が白い、冷え症 桑螵蛸(そうひょうしょう)散 合 きょう堤丸、菟絲子散 肺脾気虚 息切れ、納少、便溏 補中益気湯 合 縮泉丸 […]
中医の止咳薬の使い分け
外感咳嗽には、杏仁、桔梗、前胡、内傷咳嗽には、桑白皮、紫苑、麦門冬、五味子を使います。(咳嗽の方剤の解析) 杏仁 温 苦辛 粛降 通便 弱い利水 陰虚に使わない 湿痰に使う、桔梗とセットで使う 桔梗 平 苦辛 宣発 祛痰 […]