中医学、漢方

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間質性肺炎(肺痿)の中医治療

間質性肺炎は、中医学では肺痿(はいい)と呼ばれます。 間質性肺炎は「間質」と呼ばれる肺胞の壁に炎症や損傷が起こる病気です。 肺胞の壁が厚く硬くなるため(線維化といいます)、酸素を取り込みにくくなります。このために主症状は […]

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肺炎(風温、温病)の中医治療、衛気営血弁証

中医学の風温は、西洋医学では肺炎や急性気管支炎やインフルエンザに当たります。 感冒と風温の違いについては、風温では伝変して長期化・重症化しますが、感冒とはほとんど伝変せずに1週間以内に寛解します。 衛気営血という病機の伝 […]

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花粉症の中医治療

花粉症は日本独特の疾患で、中医学ではまだ論じられていません。木田正博先生の論文をまとめます。 肝陰虚→肝陽上亢→肝火上炎 目痒、鼻水、めまい、顔のほてり 基本方 内熱(または伏火) 黄色、粘調の鼻水 基本方 内湿 大量の […]

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肺膿瘍(肺瘍)の中医治療

肺膿瘍(肺化膿症)は、中医学では肺瘍と呼びます。 初期 悪寒、発熱、咳すると胸痛、呼吸困難、白色の粘痰 銀翹散加減 +発熱が激しい 加 黄芩、魚腥草(ぎょせいそう、消膿) +咳嗽が激しい 加 貝母、栝楼仁(消腫) +胸痛 […]

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中耳炎(膿耳)の中医治療

急性中耳炎は、中医学では膿耳と呼びます。 肝胆火盛、邪熱外侵 急性、耳痛、耳鳴、難聴、激痛後に鼓膜穿孔で一時軽快 蒺藜子散加減 +肝胆の火熱が盛ん 加 夏枯草、柴胡、または龍胆瀉肝湯 +鼓膜穿孔して、排膿された後 仙方活 […]

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喘息(哮喘)の中医治療

喘息は、中医学では哮喘または哮病と呼ばれます。喘証(呼吸困難)との鑑別は、哮喘では「ゼーゼーという喉中痰鳴を発する喘息発作を反復すること」が鑑別点です。木田先生の論文をまとめます。伏飲(体内に潜伏した痰飲)が関係します。 […]

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そばかす(雀班)、シミ(老人性色素斑)の中医治療

そばかすは、思春期に見られる日光照射部の顔、手、背中などの散在性の色素斑です。中医学では雀班または雀卵班(ephelides freckle)と呼びます。 肺熱阻滞孫絡 若者、日光で発生 犀角升麻湯加減 腎水不足血燥 老 […]

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シミ(肝斑)の中医治療

肝斑(しみ、黄褐斑、chloasma)は、中年女性によく見られる、顔面に左右対称性に見られる、非炎症性の淡褐色の色素斑です。 肝鬱 不妊症、月経困難症を伴う女性、胸脇の脹痛、イライラ、易怒性 逍遥散加減、逍遥丸合桃紅四物 […]

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心不全の中医治療

中医学には心不全に当たる弁病はありませんので、水腫(むくみ)、喘証(呼吸困難)、心悸(動悸)、痰飲(咳嗽)の中で見ていきます。 西洋医学的治療では、①水分貯留を減らすため利尿剤と適度な塩分制限、②レニンアンギオテンシン系 […]

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呼吸困難(喘証)の中医治療

喘証とは呼吸困難のことです。西洋医学では、肺・気管支疾患、心不全(肺性心)を指します。 喘証(呼吸困難)との鑑別は、哮喘では「ゼーゼーという喉中痰鳴を発する喘息発作を反復すること」が鑑別点です。 ■要点 1.虚実を弁ず。 […]

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